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  • 第53番 二条城
  • 100名城スタンプ設置場所;元離宮二条城事務所

    スタンプの図柄は国宝二の丸御殿の玄関を少し斜めから撮ったもの。

☆☆☆ 世界遺産、京都有数の観光スポットのお城

第1話 二条城

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二条城

二条城は、今まで何度も行ったことのある最も馴染みのあるお城のひとつ。しかし、今回は「日本100名城スタンプラリー」の初回を飾る記念すべきお城探訪となった(2009年2月)。つぶさにレポートできればと思う。


 

二条城地図

手前が二の丸で、奥が本丸。それらを囲むように外堀がある。ちなみに、実際は地図左側が南となる。地下鉄二条城前駅は地図の左下、東南隅櫓そばにある。


 

毎回そうだが、今回の二条城探訪ももちろん地下鉄で。最寄り駅は京都市営地下鉄東西線の二条城前駅。この駅は、かつて一年間のみであったが通勤で使用していた駅。毎日二条城を横に見ながら通勤していたことを思い出す。

 

二条城前駅から地上に出てくると、押小路通を挟んで東南隅櫓(重要文化財)の立派な姿を見ることができる。きっと二条城で最初に目にする建物といっていいだろう。しかし、これも見慣れた風景。ちなみに、東南隅櫓をはじめ、このように二条城には四隅にそれぞれ白亜の二重櫓があったが、現在はこの東南と西南の二つの隅櫓のみしか現存していない。

二条城の中へ

 

さて、この東南隅櫓を左手に見ながら堀川通りを「上ル」と、現在の二条城正門、東大手門(重要文化財)が見えてくる。

東大手門の脇には券売機があって、大人600円を支払って入場。 東大手門は規模もなかなか大きく、立派な櫓門形式。このどっしりとした門をくぐった先は桝形にこそなってはいないが、正面には築地塀があり、さらに右手に番所(重要文化財)があって、警備が厳重だったことがうかがえる。

国宝「唐門」〜京都の三大唐門〜

 

築地塀沿いに歩いて行くと、二の丸御殿(国宝)へとつながる唐門がある。この付近は格好の記念撮影場所になっているようで、観光客は皆、この唐門の前で写真をとっていた。それもそのはず。この唐門、かなり美しく細部の意匠まで非常に凝った造りとなっている。

表からも、裏からもなかなかいい感じ。さすがは「京都の三大唐門」に数えられるだけのことはある。なお、京都の三大唐門とは二条城の唐門のほか、豊国神社唐門(国宝)、西本願寺唐門(国宝)をさし、いずれも伏見城からの移築といわれている。全国に伏見城からの移築建築といわれる建物があるが、伏見城の溶剤はそれほど重宝がられ、全国津々浦々に移築できるほどの建物群があったのだろう。

 

二条城のハイライト〜国宝「二の丸御殿」〜

 

唐門をくぐった正面が、歴史にも名高い二の丸御殿(国宝)である。内部は狩野派の絵師たちによる豪華絢爛な襖絵がみられる。ただし撮影は禁止。また「うぐいす張り」でも有名な所。歩くたびに「キュッキュッ」と音が鳴るのがおもしろい。この二の丸御殿は徳川家康と豊臣秀頼が会見を開いた所であり、徳川慶喜が大政奉還を宣言した所でもある。この大広間やその奥の間では、ぜひ天井を見ておいて欲しい。「二重押上天井」なる格式最高の作りとなっている天井が拝めるのだ。

二の丸御殿は広くて奥行きがある。

車寄、遠侍、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院そして白書院の6棟が連結したつくりになっている。建物面積3,300平方メートル、部屋数33。

 

二の丸御殿周辺の絵地図が掲示されてあった。

 


 

特別名勝「二の丸庭園」

二の丸御殿の裏手は、あの小堀遠州の作といわれている庭園(二の丸庭園・特別名勝)が広がっている。池泉回遊式庭園で、ちゃんと滝まである。さらに今回は、冬場にしか見られない珍しい「蘇鉄の養生」があり、庭園にアクセントを加えていた。季節限定の景観が見られたのは運がいい。

 

二条城の中で最も「お城」な場所がこちら

 

庭園をこえてしばらく進むと本丸を囲む石垣が見えてくる。しかし平城のためか、さほど高くも感じない。

ただし、本丸へとつづく門とその石組み、桝形は二条城の中でもかなり厳重に造られいるところのひとつで、その部分だけは堅固さがうかがえる。もはや「お城」とは言い難いほど防御力が低いと見られがちな二条城において「戦闘のための施設」というDNAの片鱗が垣間見られる数少ないところと言っていいだろう。

 

ふつうの民家を大きくした感じ? 本丸御殿ほか

 

 本丸には本丸御殿(重要文化財)、天守台などがあるが、二の丸に比べれば少々地味な感じがする。本丸御殿は御所からの移築ということだが、なんとなく「普通の民家を大きくした感じ」という印象を受けてしまう。

 

天守台のみ現存

 

天守台

天守台は階段があって、上まで登ることができる。上はベンチも備え付けられてあって、休憩にはもってこい。

もともと天守台というだけあって、ここには伏見城から移築された五層の天守がそびえていたらしいが、寛延8年(1750)8月、落雷によって焼失してからは再建されないまま、現在に至っている。実に惜しい。戦時中もほとんど空襲がなかった街である。さすれば現存していたかもしれない。きっと国宝級の建築となっていたであろう。


天守台からの二の丸御殿・本丸御殿

 

信長の頃の二条城が見られる場所

 

本丸の西、内堀に架かる橋を渡って、南に歩いて行くと、途中に「旧二条城の石垣」が展示されている。「旧二条城」とあるのは、現在の二条城に先立って織田信長が築城した二条城のことを指しているからである。「旧二条城」は、あの本能寺の変の時に焼失したものとされているのだ。ほとんど朽ちかけているが、興味深いものである。

 

 またこの付近から天守台を見上げると本丸の西南隅にそびえる石垣がきれいに堀の水面に反射する姿を見ることができ、また、全体の規模や形を確認することができる。観光客もあまりこの付近まで足を伸ばす人はおらず、おすすめの場所のひとつといえるだろう。

 

梅園

 

 さらに進んだところは梅園になっていて時期になるときれいな梅が咲き誇る。

一本の木から紅梅と白梅が咲く通称「源平咲き分けの梅」なる梅があるそうだが、今回は確認できなかった。見ごろは3月に入ってからとの事。梅は桜と違って見ごろを読みにくい感じがする。

 

( 2009年(平成21年)2月22日 訪問 )

 

データDeta /アクセスAccess

所在地 Address 〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 TEL 075-841-0096 FAX 075-802-6181
交通

地下鉄東西線 二条城前駅

駐車場あり(有料)

リンク 元離宮二条城
別名 旧二条離宮、元離宮二条城
城郭構造 輪郭式平山城
天守 複合式望楼型5重5階(1603年移築) 複合式層塔型5重5階(1624年築)
築城主 徳川家康
築城年 1603年(慶長8年)
主な改修者  
主な城主 徳川氏
文化財指定等 世界文化遺産「古都京都の文化財」
【国宝建築】二の丸御殿
【重要文化財建築】本丸御殿など建造物22棟
日本100名城(53番)
国指定史跡、特別名勝

 

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