廬山寺 Rozan-ji Temple
源氏物語の作者、紫式部の邸宅址
入口 Entrance
京都御所の東にあります。この付近に紫式部の邸宅があったと推定されており、紫式部の著作「源氏物語」にちなんで、本堂前庭は「源氏の庭」と呼ばれています。圓浄宗本山、洛陽三十三所観音霊場第三十二番札所、京都七福神三番(毘沙門天)。
元三大師堂 ( Main Hall )
廬山寺は、天慶元年(938)に、慈恵大師良源が船岡山南麓に開いた與願金剛院がその前身です。良源は元三大師ともよばれており、ここはその開山、良源を祭るお堂です。正面三間、奥行四間、入母屋造、本瓦葺。天保6年(1835)の再建です。元三大師が宮中で鬼を追い払ったという言い伝えがあることから、毎年二月の節分には、「追儺式鬼法楽(通称、鬼踊り)」という行事が行われています。
本堂入口 ( Main Hall )
本堂には、恵心僧都の作と伝えられている阿弥陀三尊像が安置されています。廬山寺は「洛中の叡山」といわれ、帰依する人々も多く、焼失の度に再建勧進で多くの資金が集まったということです。現在の堂宇も、宝永5年(1569)および天明8年(1788)の京都の大火での焼失後、寛政6年(1794)に再建されました。なお、本堂前庭は「源氏の庭」とよばれており、桔梗の花が咲き誇る有名な庭となっています。
慶光天皇廬山寺陵 ( Tomb of Emperor Kyoko )
慶光天皇は東山天皇の孫に当たる人物です。閑院宮典仁親王のことで、明治期以後に慶光天皇とよばれるようになりました。光格天皇の父でもあり、天皇号が追尊されたことから、墓所は「陵」(天皇のお墓)を名乗っています。
歌碑 ( Monument of Waka )
「有馬山 ゐなのささ原 風ふけば いでそよ人を 忘れやはする」大弐三位。「めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに 雲かくれにし 夜半の月影」紫式部。とあります。廬山寺にゆかりの紫式部とその娘、大弐三位の歌碑です。
源氏の庭
源氏庭
桔梗が有名な名庭です。『源氏物語』に出てくる朝顔とは桔梗のことをいいます。この庭があった付近が源氏物語に出てくる花散里の屋敷の想定地ということです。
桔梗が見頃となるのは初夏以降(撮影日は2016/07/08)
源氏庭の中央に「紫式部邸宅址」とある
満開の桔梗@源氏の庭(2016/07/08撮影)
データDeta /アクセスAccess
山号 | 日本廬山 |
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寺号 | 廬山寺 |
別称等 | 廬山天台講寺 |
所在地 Address | 京都府京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町397 |
宗派 | 圓浄宗 |
寺格 | 大本山 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
創建 Since | 天慶元年 / 938 |
開山 | |
開基 | 良源(元三大師、慈恵大師) |
札所等 | 洛陽三十三所観音霊場第32番 京都七福神3番(毘沙門天) |
文化財等 | 慈恵大師筆遺告(国宝) |
URL | 天台圓淨宗 大本山 廬山寺 |