飛鳥寺 Asukadera Temple
飛鳥寺 Asukadera ( Asukadera Temple )
日本最初の本格的な仏教寺院。596年に蘇我馬子が建立。初めは「法興寺」(日本で最初に仏法が興った寺の意)と呼ばれていました。飛鳥寺は蘇我氏の氏寺として隆盛を誇っていましたが、蘇我氏滅亡(645年)の折より衰退をはじめました。後に「元興寺」と呼ばれていましたが、平城遷都にともなって、718年に平城京へ移築されました。しかし移築後は、南都七大寺にかぞえられる程に繁栄しました。
飛鳥寺安居院 Ango-in Temple
現存する飛鳥寺の建物は、この安居院(あんごいん)のみです。建物自体も小さく、蘇我氏の氏寺として日本で最も大きな寺であった面影は全くといっていい程ありません。しかし、本尊の飛鳥大仏は飛鳥文化でも重要な仏像であり、文化史上欠かせないものといえます。
飛鳥大仏 Asuka Daibutsu ( Huge stature of Buddha in Asuka )
現存する日本最古の仏像。鞍作止利(鞍作鳥、止利仏師、生没年不詳。渡来人司馬達等の孫)の制作。北魏様式とよばれ、杏仁形の眼、仰月形の鋭い唇がみられるなど、飛鳥時代の仏像の典型的特徴を持っています。
西門 Nishi-Mon ( West Gate )
「槻(ケヤキの古名)の木の広場」があったといわれる飛鳥寺西門。ここは『日本書紀』にも事あるごとに出てくる有名な所です。かつて、この広場で中大兄皇子が蹴鞠をしていた最中、履が脱げ、すかさず拾い上げた中臣鎌足。これをきっかけに気の置けない仲となった二人は、蘇我氏を打倒し、大化の改新を後に成し遂げることとなりました。また、壬申の乱の時には、ここに近江軍(大友皇子側)の穂積百足の軍営があり、広場は兵で埋め尽くされました。
飛鳥寺 Asukadera from a hill
飛鳥地方を一望できる甘樫丘から撮影。このように飛鳥寺をも見下ろす絶好の場所にはかつて、蘇我氏の居館がありました。645年、蘇我入鹿暗殺の日、父の蘇我蝦夷は屋敷に火を放ち、自殺したといわれています。
データDeta /アクセスAccess
山号 | 鳥形山 |
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寺号 | 安居院 |
別称等 | 飛鳥寺 法興寺 元興寺 |
所在地 Address | 奈良県高市郡明日香村飛鳥682 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
寺格 | |
本尊 | 釈迦如来(飛鳥大仏、重要文化財) |
創建 Since | 6世紀末頃 |
開山 | |
開基 | 蘇我馬子 |
札所等 | 新西国三十三箇所 第9番 聖徳太子霊跡 第11番 |
文化財等 | (重要文化財)銅造釈迦如来坐像(飛鳥大仏) |
URL |