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第45話 小田原城
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銅門(あかがねもん)
日本100名城スタンプ設置場所
天守閣1階

スタンプはおそらく馬屋曲輪から銅門と天守閣を撮影したものと考えられますが、馬屋曲輪には立ち入ることができなかったため、最も近いアングルで撮影してみました。


■探訪記(2010.12.03)
 所在地 : 神奈川県小田原市城内6番1号



北条早雲像(JR小田原駅前)
 関東の戦国大名、北条氏の居城です。全長9kmにもおよぶ総構えの巨大なお城だったということですから、現在みられるのはそのほんの一部分ということになります。現在の天守閣は昭和35年(1960)に復元されました。

 東京から新幹線ではなく在来線の東海道本線で小田原へ。横浜から湘南を経て箱根のふもとまで。途中は相模湾の景色を楽しめるところもあり、いいです。

 小田原は戦国〜安土桃山時代にかけて関東地方一帯を治めた北条氏(後北条氏・小田原北条氏)の居城があったところです。この北条氏の始祖は伊勢新九郎、のちの北条早雲です。「戦国時代の梟雄」とあだ名されるのは、かれが下剋上を果たして戦国大名になった典型だからといえると思います。

 JR小田原駅にはその北条早雲の像があり、これから小田原城に向かう自分を迎えてくれました。


入口付近

江戸時代末期の小田原城


現在の小田原城
〜馬屋曲輪、御茶壺曲輪、二の丸など多くの曲輪が良い状態で現存しているのがわかります〜

馬出門土橋(めがね橋)

堀(遠くに学橋)

二の丸隅櫓

馬出門

馬出門枡形

二の丸観光案内所

 西口を出て駅の南側にある小田原城へ。正面入口よりいよいよ入城です。・・・といってもここまで歩いてきたところは元々三の丸があったところ。現在では市街地の一部になっていますが、「三の丸小学校」という学校があることなどからも小田原城の城域だったことがわかります。

 正面入り口から入ったところは馬屋曲輪とよばれるところになります。ただ、一部通行できるもののその大部分はなぜか立ち入りができなくなっていました。


銅門

明治5年(1872)の解体前の古写真と並べて撮影


 この馬屋曲輪から本丸方面を見たときに確認できるのが銅門(あかがねもん)です。本丸へはこの銅門をくぐっていくことになります。住吉堀にかかる住吉橋の先に銅門があり、ここが二の丸の正門に位置します。一の門と二の門がありその間はいわゆる枡形になっています。


住吉橋と一の門

枡形から二の門

銅板の装飾

 一の門は内仕切門で、その先に内枡形がある構造です。二の門は典型的な櫓門形式で、その名の由来となった銅板の装飾が見られます。現在の門は平成9年(1997)に復元されたもので、用材はマツとヒノキが使われています。


二の丸

二の丸にある歴史見聞館に展示


二の丸

歴史見聞館

模型(本丸部分)

 銅門をくぐった先が二の丸です。本丸に直結する重要な位置にあり、かなりの広さがあります。一角には歴史見聞館があり、小田原城の模型を見ることができます。それを見ると、ここ二の丸には御殿が建てられていたことがわかります。


本丸へ(常盤木橋)

東堀跡

常盤木門

 ここから本丸は小高い丘の上に登っていくような感じになります。現在は残っていませんが、往時の様子がわかるように整備された東堀跡にかかっている常盤木橋を渡って、階段を上っていきます。

 本丸の入口にあたる門がこの常盤木門です。銅門と同様に内枡形になっていて、堅固なつくりとなっています。攻め手側はこの常盤木門とその枡形を突破してやっと本丸に至ることができたのです。


本丸・天守閣

小田原城天守閣


上り口付近

天守閣内へ

天守閣入口から本丸

 常盤木門から登ってきた本丸の最奥、西側に天守閣があります。昭和35年(1960)に復興されたものです。総工費8000万円、鉄筋コンクリート造本瓦葺き。高さは石垣下から38.70mあります。


石垣山一夜城方向

箱根方向

相模湾方向

 天守閣からの眺めはなかなかのものです。秀吉が小田原攻めの際に築いたとされる石垣山一夜城をはじめ、箱根の山々、そして相模湾が見え、遥か遠くには三浦半島も見つけることができます。遠くまで望めるのはやはり冬だからでしょう。

 こうして、私の小田原攻めは完結しました。宿が東京だったので、今度は東海道本線の上りで東京を目指しました。途中、横浜の中華街で夕食。氷川丸の見学もでき、充実した一日となりました。

2010.12.03訪問

第44話 小谷城 第46話 佐倉城

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